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製造業DXがうまくいかない。現場でよくあるすれ違い。

DXのすれ違いをまとめたページのアイキャッチ
目次

DX推進がうまくいかない現場で起きている『すれ違い』の正体

業務改善、DX推進。そういったミッションを与えられてもなぜか上手くいかない。
むしろ動かそう、前に進めようとするほど現場との距離を感じる・・・。

  • DXやシステムの話になると、会話がかみ合わない。
  • 会議では前向きな話が出るが、現場はいつも通り。
  • 新しい仕組みを導入しても、今までのやり方に戻ってしまう。

こういう経験ってありませんか?これは私も経験してぶつかってきた壁です。

DXそのものが悪ではない

DXは問題解決のための手段であってそれ自体に良いも悪いもないけれど、立場によって期待していることがズレているケースもあります。

  • 管理職は「新しいシステム導入で業務効率化」とか、「データ分析で意思決定を最適化」など
    目に見えない効果に期待していることが多い。
  • 現場は「実際の手間が減るのか?」、「数値化することで何が楽になるのか」っていう疑問が残る。

結局のところ立場によって見ている景色が違っているのです。
管理側はこれを導入することで管理のしやすさ、データを使った意思決定→将来を見ている。

現場側は導入するための負荷、学習コスト、今の業務として並行して導入するリスク→今を見ている。

どっちも正しいからこそ、意見がかみ合わないことが多いのです。

よくあるすれ違い①「目的」が共有されていないまま、DXが始まってしまう。

管理、経営側からの「DX推進するぞ」の掛け声からスタート

  • 抽象的な目標設定やスローガンでスタートしてしまい、明確なゴールが見えない状態。
  • 曖昧な目的のまま、作業だけが降ってくる。

現場では「優先順位が分からない」

  • 日々の生産とDXとどちらを優先するべきなのか。
    ゴールが見えないため、終わらせる日限も分からずリソースを避けない。
  • どこまでを、何から手を付けるべきなのか。

目標設定が曖昧なまま、現場に指示をしてしまったケースです。
現場は日々の生産と品質の確保という重要なミッションを持っているなかで、

限られた人員と時間をどこまで「よくわからないDXのツール」に充てればいいのか判断できません。

結局やらなきゃいけない日々の生産へリソースを割くことになるため、DX化は一行に前に進みません。

よくあるすれ違い②「現場の負担」が想定よりもずっと大きい

ツールを使うための仕事が増える

  • 今までの情報をツールに入力する作業
  • ツールの使い方、入力の方法の学習。生産が終わった後にやるのか?
  • エラーが出たときの修正。不慣れの中で修正するにも手間暇がかかる。

「慣れれば楽になる」は今じゃない

  • 結局は慣れるまでが一番しんどい。
  • その期間のフォロー体制が出来ていない。

これらを日々の生産+αで追加され、現場に丸投げしてしまうと
「管理側が楽をするために、現場に負担を押し付けている」と誤解されてしまいます。

よくあるすれ違い③『現場の声』が途中から届かなくなる

最初は意見や要望を聞かれるが、途中からは聞かれなくなる。

  • 導入前、もしくは導入直後にヒヤリングされるだけ
  • 運用が始まったら現場任せになる

結果的に「どうせ、意見は聞いてくれない」となる。

  • ツールを押し付けられた感が出てしまう。
  • やろうとするほど『今』が大変になる。やらないほうがマシという雰囲気になってしまう。

最初のベクトルだけは意思確認しても導入段階でイメージしてたものと食い違ってしまうパターン。

現場とのコミュニケーション不足ですれ違いが起きてしまって、結果的に現場からすると
「使いにくいツールにさせられた」という意識が出てしまいます。

すれ違いは人ではなく「順番」を間違えていること。

ツール導入にあたって失敗してしまう原因の多くは順番を間違えて進めてしまうことです。

目標/目的設定→関係者への周知/合意(会社一体で進めようという空気作り)→誰が何をやるかの役割分担→ツールの導入

これを間違えてしまうと

  • 何をしたいのかが分からない(目標が見えない)
  • 上層部/管理側と現場とで求めるものがすれ違う
  • 導入したとして、誰が運用できるまでのフォローをするのか。結局誰もやらない。

どこかでつまづく要素が出てきてしまいます。

すれ違いを無くすために、まず出来ること。

ツールを実際に導入してしまってから気づいても、軌道修正に時間と労力が必要になります。

  • いきなり大きな目標を作らない。 スモールスタートで現場の負担も少ないところを検討する。
  • 改善したいポイントを管理側、現場側で合わせ、ゴールを決める。

DXは何でも出来る魔法の杖ではなく、今働く自分が、会社がどうしたいかで選ぶツールです。
自社に合わないツールを選ばないように、事前に準備をしていきましょう。

ツールを導入するときに気を付けたいポイントをまとめてますので、合わせて読んでください。

ツール選びなんてものは焦る必要もなく「今なら導入できそうだな」ってときに導入すればいいのです。

まとめ

私が知る限りでも多くの「失敗例」を見てきましたが、どの工場、製造現場でもすれ違いはよくあることです。

立場が違うと見る景色も異なってきます。どちらが正しいということではありません。

DXの導入は焦って進めても上手くいかないです。
立ち止まって考えを整理しながら、本当に自分たちに合う仕組みが作れればそれがゴールです。

ここまで読んで、「じゃあ何から整理すればいいの?」と感じた方もいらっしゃると思います。

  • 何をゴールにするのか
  • どこから手を付けるべきか

ツールを選ぶときに整理するための考え方を別の記事にまとめました。

具体的に課題解決するためのツールが知りたい方は、厳選したツールをこちらの記事で分かりやすく解説しています。

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この記事を書いた人

【この記事を書いた人】
製造業に身を置いて20年。製造現場でDXや業務改善に関わってきた個人。
失敗や遠回りも含めて、現場目線で書いています。

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