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在庫管理アプリ「zaico」を現場目線で調査!製造業でのメリットと導入の落とし穴

「毎月の在庫の棚卸に時間がかかりすぎる」

「紙で集計して、翌週はExcelへの転記に追われてしまう」

中小製造業であれば、きっと毎月の棚卸が大変な作業になっていませんか?

品目や在庫が少ないうちは紙とExcelでも管理出来ていても

規模が大きくなるにつれて棚卸の作業量も大きくなっていきます。

zaicoはそんな棚卸を簡単にするだけでなく、リアルタイムで今の在庫数を見ることが出来る

在庫管理に特化したクラウド型システムです。

この記事では、zaicoの特徴や導入時に気を付けたいポイントを

製造業20年の経験から、忖度ナシで解説します。

製造業DXを実際に作って検証しています

製造業のDXツールは導入事例が多いですが、「実際に作ってみた検証記事」はあまり多くありません。

当ブログではノーコードで作れるAIワークフローツール

  • Dify
  • Make

これらのツールを使って日報解析DXツールを構築、検証しています。

プログラミング知識なしで出来る、ノーコードツールでつくる製造日報解析システムの制作過程を

▼【ズボラDX研究所】で連載しているので合わせてご覧ください。

目次

zaicoの概要

zaicoは株式会社ZAICOが提供する

クラウド型の在庫管理システムです。

スマートフォン・タブレット・PCなどの端末から

バーコード・QRコードで在庫の入出庫や棚卸しまでを一元管理できるのが特徴です。

導入企業18万社以上・継続利用率92%以上という実績もあることから満足度の高さが見て取れます。

無料のお試し期間があり、有料プラン移行後でも月額3,980円〜と低価格帯から始められることから

  • 「とりあえず試したい」
  • 「小規模倉庫・複数拠点の在庫を可視化したい」
  • 「誰が・いつ・何を動かしたか」

といった入出庫の履歴を残せます。

大規模ERPのような細かいカスタマイズやオンプレ構築に向くようなアプリではありませんが

  • 紙・Excelからの脱却
  • 属人化の解消

を目指す会社には、

DX化を始める最初の選択肢として、コスパに優れた使い勝手のいいツールだと言えます。

zaicoの特徴

クラウド型・マルチデバイス対応

  • Web・iOS・Androidのアプリがあり、倉庫・店舗・外出先などから同じデータにアクセス可能。
  • 在庫登録・検索・入出庫・棚卸しをスマホだけで完結できる。
  • 現場にPCがなくてもスマホで運用できるため効率的
  • パソコンやシステムが苦手な担当者でも直感的に使いやすいUIとして好評。
  • 入出庫や棚卸の記録を「その場でスマホから打つ」運用に切り替えやすい

場所を問わず、同じデータにアクセスすることが出来るので後でExcel集計する手間もなく

物の流れが見えやすくなるのが強みと言えます。

発注した情報も連携されるため、「誰か発注しているだろう」といって発注が漏れたり

誰も発注していないと思って発注したらダブっていたなどのポカミスも出にくいと言えます。

バーコード・QRコードでの入出庫/CSVやExcelからの登録も可能

  • [読み取り→数量入力→反映]の流れで入出庫を記録が出来る
  • 手書きやExcelでの転記が不要がいらない
  • CSVやExcelからの一括登録・編集にも対応

写真登録による現物確認にも対応できるため、品目が多くても「何がどこにいくつあるか」を把握しやすくなります。

また既存CSVやExcelから一括登録も出来るため

マスタを引き継いで運用開始しやすい点も導入のハードルが下げられるポイントです。

「システム化」というと最初の準備に手間がかかりそうなイメージがありますが

zaicoは既存のExcelデータから引き継げるので、負荷が少ないです。

機能に合わせたプラン

無料でのお試し期間後は

  • ミニマム
  • ライト
  • pro

とプランが分かれており、プランに応じて使える機能が増えていきます。

ここでは大まかな機能だけ触れておきますが

  • ミニマムプラン=入出庫の記録としての管理
  • ライトプラン=入出庫予定日の登録や仕入れ販売単価を自動登録できる
  • proプラン=AIを導入し手書き帳票をデータ化、IoT重量計やRFID(別オプション)と連携

などの機能がプランに応じて使えるようになります。

  • 「期限切れ廃棄をゼロにした」
  • 「発注すべき部品が一覧で分かるようになった」

といった事例も業種によって紹介されています。
プラン別の価格、機能の詳細は公式の料金プランを参考にしてください。

参考:在庫管理システムzaico 料金プラン

他システムとの連携

  • freee・弥生などの会計ソフトとの連携
  • Shopify・ネクストエンジンなどのソフトも連携可能

在庫と販売・会計のデータを連携することで、転記ミスや二重入力の削減につなげられます。

ネクストエンジン連携時はネクストエンジン側で3,300円/月の別途料金が発生するため、

連携を前提にする場合はランニングコストも含めて検討してください。

無料トライアル

ミニマム・ライトのプランは31日間の無料お試しが可能で、決済情報の登録不要です。

自動で有料に移行せずに、試用後は無料プランに戻るか有料を申し込むか選べるため、

現場で「まず触ってみたい」という要望にも対応できます。

作成したデータはトライアル後も引き継げるため、テスト運用から本番運用への移行もスムーズにできます

現場目線で見た3つのメリット

1. 棚卸し・入出庫の「ムダな時間」が削減

紙の一覧表からExcelで数量を打ち直し、後から合計や差異を確認する作業だと

品目数が多いと棚卸しに半日〜1日かかってしまい

「月末の棚卸しが恒例行事」として残業している工場も多いかと思います。

zaicoではバーコード・QRコードを読みながら数量を入力すればその場で反映されるので、

  • 棚卸し時間を50%削減
  • 3日かかっていた棚卸しが4時間で終わる

などの導入事例も紹介されています。

「数合わせのための延々とした手作業」が減るため、

その時間を他の業務に回せる点が大きなメリットです。

入出庫も同様に、読み取り→数量入力で即反映されるため

伝票の二重入力や後日まとめてExcelに打ち込むといった非効率な作業を削減できます。

2. 「誰が何をいつ動かしたか」が残り、属人化と責任の所在が明確になる

  • 「在庫は〇〇さんしか把握していない」
  • 「引き継ぎで数字が合わなくなる」
  • 「差異が出たときに誰がいつ動かしたか分からない」

といった属人化は、製造業においてはよくある悩みです。

zaicoはクラウドで入出庫履歴を共有するため、誰が・いつ・どの品目をいくつ動かしたかが記録に残ります。

担当者が休んでも他のメンバーが同じ画面で状況を把握でき、

引き継ぎやトラブル時の原因追及がしやすくなります。

また、発注書・納品書の出力や、入出庫データへの仕入・納品単価の反映(ライトプラン以降)など、

業務の履歴が残るため、監査や品質管理の観点でも

「いつ誰が何をしたか」を説明しやすくなります。

3. 外出先・他拠点から在庫を確認でき、営業や発注の判断が早くなる

  • 倉庫に戻らないと在庫が分からない
  • 〇〇さんに電話しないと性格な数字が掴めない

紙やExcelでの管理だと、リアルタイムの情報を掴むのに苦労します。

その結果、客先での「今いくつあるか」の回答が遅れ、機会損失や過剰発注

欠品による納期遅れに繋がるリスクも考えられますが

zaicoはスマホからリアルタイムで在庫数を確認できるため、外出先でも

  • 購買担当が「今の数字」を見て発注することが可能
  • 客先で即座に数字回答し、急な案件でも受注につなげやすい。

といった、「場所にとらわれることなく、重要判断が出来る」ためにも有効的なツールと言えます。

また、複数の工場で同じ品目を作る「BCP対応」も求められることが増えていますが

拠点ごとに「何がいくつあるか」の把握も出来るため過剰在庫や欠品リスクを抑えるのに活用出来ます。

参考:zaico機能一覧

導入前に知っておくべき懸念点

ネット接続が必須

クラウド型のため、利用するには常にインターネット接続が必要です。

  • 倉庫内部
  • 地下

などの電波の通りにくい環境では、一時的に使えなかったり反応が遅れます。

オフライン状態だと一切使用できないため

自社の工場や倉庫の電波状況を事前に確認した上で

電波が不安定であればWi-Fiなどの整備も考慮する必要があります。

バーコード読み取りの安定性

過去の事例のなかで、android端末での読み取り不具合があります。

  • 「読み取りが遅い」
  • 「読み込めないことがある」

など、照明やバーコードの印刷状態、端末の性能によっても読み取り精度が変わります。

zaicoに限った話ではないのですが、油汚れなどでバーコードが汚れたり、破れたりしやすい環境だと

読み取りが出来ずに業務に支障が出る可能性もゼロではありません。

無料のお試し期間があるので、実際に工場で運用して問題がないか検証してから

有料プランを検討した方が安全に導入できそうです。

料金改定の履歴

過去に月額が値上げされた経緯があります。(月額1,000円程度から4,000円程度へなど)

頻繁に料金プランを変更しているわけではありませんが、大きな価格改定をしているのは考慮しておく必要があります。

とはいえ、比較的安価なサービスであるのは間違いないので

自社の規模や目的に合わせたプラン選定がよいと言えます。

参考:サービス内容及び料金プラン改定のお知らせ

カスタマイズの幅は限定的

操作性や導入のしやすさを優先した設計のため、

業務フローを自社専用に細かく作り込むような用途には向きません

大手向けERPのように独自仕様に作り替えることは難しく、

基本的には提供されている機能の範囲内での運用になります。

複雑な在庫フローや多拠点・多工程の高度な要件がある場合は、

他システムとの比較や、proプランのオプション(RFID・IoT重量計等)でどこまでカバーできるかを確認して

自社の目的を十分に満たせるかどうか?という視点で見る必要があります。

在庫管理以外のDXツールも知りたい方は、厳選したツールをこちらの記事で比較しているので参考にしてください。

コスト感と投資回収イメージ

料金プラン(税込目安)

  • ミニマム:月額4,378円〜(基本3名、ユーザー追加1名あたり825円/月)
  • ライト:月額10,780円〜(基本3名、追加1名あたり1,650円/月)
  • pro:月額54,780円〜(基本10名、追加1名あたり4,950円/月)


小規模や必要最小限の機能であれば月額数千円〜1万円台から始められます。

iOS・Androidアプリ経由の申し込みだとストア手数料が上乗せされるので

Webから申し込んだ方が同一機能でより安く利用できます。

proプランのRFID・IoT重量計などは有料オプションのため、必要であれば別途お見積りを取る必要があります。

公式Webはこちら:在庫管理システムzaico

投資回収の考え方

  • 棚卸し時間の短縮(例:月1回の棚卸しが半日→2時間など)や、
  • 欠品・過剰在庫の削減、
  • 転記ミスによる手戻り削減

などを金額換算すると、月数万円のコストを数ヶ月〜1年で回収できるイメージになる現場は多いです。

例.月1回の棚卸にを5人で4時間かかっていたのが、同じ人数で2時間になった場合
 従来 :1,500円/h×5人×4時間=30,000円
 導入後:1,500円/h×5人×2時間=15,000円 差額15,000円

それに加えて

  • 欠品や過剰在庫のロス削減
  • 転記ミスの削減や修正時間の削減

などの「見えない時間の削減」「適正在庫の運用」といった要素も考えると

投資回収のイメージがつけやすいかと思います。

向いている会社 / 向いていない会社

向いている会社

  • 紙やExcelで在庫を管理しており、属人化・入力ミス・棚卸し負荷に悩んでいる中小企業。
  • 倉庫・店舗・現場など複数拠点の在庫を共有して「見える化」したい会社。
  • DXやペーパーレス化の第一歩として、低コストで試したい会社。
  • バーコード・QRコードでの入出庫管理を標準機能の範囲で運用したい会社。

特に「月末の棚卸しが毎回一日仕事」とか「誰かが休むと在庫が分からなくなる」といった状態から脱却したい現場に合いやすいです。

無料トライアルで決済登録なしに試せるため、まずは試してみたいという場合でも

経営層の承認が得やすく、現場の負担も少なく始められます。

向いていない(慎重に検討したい)会社

  • 在庫フローが非常に複雑で、自社専用の細かいカスタマイズが前提の中~大規模企業。
  • 多拠点・多工程・複数システムとの連携をしたい企業。
  • オフライン環境が中心で、クラウド常時接続が難しい現場。
  • 在庫管理だけでなく、在庫と連動した生産計画や不良履歴などのデータも管理したい企業。

zaicoはコスパの良い在庫管理アプリですが、あくまでも「在庫管理」のため

そこから派生した機能というのはzaicoには搭載されていません。

また、クラウド型のため、オフライン環境では使用できないので

地下倉庫・通信が不安定な場所では、回線整備コストや代替運用を検討する必要があります。

生産管理や販売管理も連携したツールも検討したいかたは、オススメツールをこちらの記事で紹介しています。

個人的なzaicoの評価

正直、一個人が評価なんていうのもおこがましいとは思うんだけれど

百も承知で、ここからは個人的にはどう思うかという感想を書きたいと思います。

その前に筆者がどんな経歴なのか簡単に
  • 製造業一筋で約20年
  • 現場経験は10年ほど、成形工場を赤字➔3か月で黒字回復したことも
  • 外部との交流(1000社ほど)もあり、様々な工場も見てきた
  • この道一筋何十年というスペシャリストではないが、製造業のことは幅広く知っています

もちろん、会社規模や業態にもよるところはあるのですが

複数工場を運用している(1工場・2工場・・・など)企業にとっては特にメリットがでかいのではと思います。

そう思った理由としては

  • 同じ製品を複数の拠点で同時生産している(BCP対応など)
  • 同じ部品を複数の拠点で運用している

などは珍しくもないので、複数拠点で在庫が見える化できること、クラウド連携で最新の情報がわかれば

1工場で使うけど2工場ではしばらく使わない部品

こういうものを余計に買わずに2工場から移動するだけで済む。といった事例も考えられるためです。

お互いの拠点の在庫が見えないと、部品に限らず原料や資材も含めて「それぞれの工場で管理する事態になり

在庫が過剰になってしまうリスクが考えられます。

そういうリスクも考慮すると、zaicoはコスパに優れているので

『導入しやすく、コスパに優れたDX化の第一歩』

と言っても過言ではないのではないでしょうか。

ただもちろん、どの工場でも有効なわけではなく

拡張性が限定的(あくまでも在庫管理)であったり、ネット環境が悪いところだと業務が滞る懸念もあります。

あと気になったところは、せっかく「誰がいつ何を動かしたか」という履歴を残せるツールなのに

ユーザー数も基本料金だと3人に限定されているので、使い勝手を求めてユーザー数を増やしていくと

月額使用料がかさんでいくところでしょうか。

30人の現場で3つの共通アカウントを回し読みしていたら、結局『誰がやったか』は分からなくなりそうです。

もし履歴を重視して責任の所在をハッキリさせたいなら、背伸びしてでも上位プランにするか

運用ルールを明確化にする、別のツールを検討するなども必要です。

せっかく「誰が」という履歴が残せるのに、基本料金で3ユーザー限定だとこの機能が有効活用できないのではないかな?というのが正直な感想です。

もちろん工場の規模や運用方法によりますので、zaicoに限った話ではないですが

自社が導入する目的を明確にしないと、あとで思っていた結果が出せないリスクもあります。

ツールに現場を合わせるのではなく、目的にツールを合わせるのが大原則です。

まとめ

zaicoは、紙・Excelからの脱却」と「在庫の属人化解消を目指す中小企業にとって、

初期コストを抑えつつ試しやすいクラウド在庫管理ツールです。

ただしあくまでも在庫管理アプリなので、拡張性は限定的と言えます。

また、現場環境(粉塵や油など)でスマホやタブレットが操作しにくいといった状況も考えられますが

無料のお試し期間もついているので

  • 自社の目的に合うか
  • 問題なく運用ができるか

こういった悩みも実際に使ってみて現場の声を聞くことも出来るので

  • 「紙やExcel管理から脱却したい」
  • 「在庫が分かる人が属人化してしまっている」
  • 「外出先からでも在庫が見えるようにしたい」

という課題を抱えている企業は、一度テスト導入を検討してみてはいかがでしょうか?

公式Webはこちら:在庫管理システムzaico

自社の課題を解決できるツールをもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

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この記事を書いた人

【この記事を書いた人】
製造業に身を置いて20年。製造現場でDXや業務改善に関わってきた個人。
失敗や遠回りも含めて、現場目線で書いています。

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